活動内容

日本教育情報学会では、設立当時より著作権、教材開発、コンピュータの教育利用、教育情報などの分野で研究会活動を行ってきました。
これらの経緯を踏まえて今日的課題である著作権、デジタルコンテンツの教育利用方法、不登校、いじめなど、 教育現場が直面している重要課題について議論し、研鑽を深めることを目的とする研究会を設置しています。

ICT活用研究会
 会長:
河野 敏行(岡山理科大学)
副会長:
鍋谷 正尉(大田区立東調布第一小学校 )

 本研究会では、ICTを効果的に活用し、児童・教員相互に働きかけ、豊かで力強い人間力を育成していくことをテーマとする。そのために、以下の 7 つを柱としてそれらを取り巻く問題点を共有して、改善のための取り組みを行う。

(1)教材開発
(2)サポートシステム構築
(3)プログラミング教育
(4)教員のスキルアップ
(5)ICTの活用促進のための環境作り
(6)ネット会議システム利用の確立
(7)研究発表の支援

教育資料研究会
 会長:
加藤 直樹(岐阜大学)
副会長:
齋藤 陽子(岐阜女子大学)

 教育実践やそれに伴う様々な教育資料を広く捉え、過去の教育実践や現在の教育実践、そしてこれからの教育実践などの在り方について検討し、よりよき教育の在り方を探っていくことを目的として本研究会を実施していく。
特に、保・幼・小・中・高校の先生方と大学の研究者や企業の方々とを繋ぐような研究会活動を実施していく。研究会の開催を通して、多くの教育関係者より発表をできるようにし、このつながりを実現していく。

教職開発研究会
 会長:
佐藤 典子(甲子園大学)
副会長:
治京 玉記(大阪夕陽丘学園短期大学)

近年、学校教育においては主体的な学びに繋がるアクティブラーニングなどの教育方法の重要性が認識され、教員養成や現職教育においても様々な授業実践の方法や評価についての研究が行われている。しかし、現状では行動主義に基づく知識教授による授業が中心となり、主体的な学びに繋がる構成主義的な授業については十分な教育実践が行われていないのが現状である。そこで、地域社会の担い手を育成する小中学校の授業設計、家庭科教育における地域社会とのつながりを意識した学習活動、ICT を活用した異世代交流地域貢献、栄養士養成課程における教育効果の向上を目指した授業技術、キャリア創造学科におけるメイク実習、栄養学科における効果的な授業実践、食品模型を用いた食育に関する授業実践について検討し、学生の主体性に基づく課題解決型学習(PBL:Project-Based Learning)の授業を実現できる可能性を探る。そして、PDCAサイクルによる教育実践研究に取り組む。

著作権等研究会
 会長:
坂井 知志(常磐大学)
副会長:
塩 雅之(常磐大学)

 著作権、肖像権、個人情報等について研究を深め、教育活動の情報化が権利侵害がないように展開するための具体的な方策について検討を行う。

今年度は、下記の事項について重点的に研究会活動を行う。
①権利処理の許諾書のひな型作成
②肖像権の判例やガイドラインの検証

デジタル・アーカイブ研究会
 会長:
皆川 雅章(札幌学院大学)
副会長:
井上 透(岐阜女子大学)

 博物館、図書館、文書館等において所蔵資料のデジタルアーカイブ化による保存と流通への取り組みが全国的に進められています。また、学校教育にあっても既存のデジタルアーカイブを活用するだけでなく、教材デジタルアーカイブを作成する試みが進展しています。さらに、企業や官公庁の知識基盤としてのデジタルアーカイブ化も始まりました。本研究会は、理論研究だけでなく、教育現場をはじめとするさまざまな場面での課題解決に実践的に取り組みます。

➀デジタルアーカイブの理論的・実践的研究
②デジタルアーカイブを通じて図書館、博物館、文書館との連携促進
③地域の歴史・文化のデジタルアーカイブ化の促進

国際交流研究会
 会長:
陳 那森(関西国際大学)
副会長:
清水 義彦(静岡福祉大学)

 本研究会では学会の研究委員会の下に設置された「国際交流研究会」において、海外の研究者との学術交流を推進していく上での課題やグローバル人材の育成に関する方法や課題、その解決等について研究・協議する。また、今後の学術交流の在り方について検討するとともに、本学会と海外の学会との学術交流を推進する。

特別支援教育AT研究会
 会長:
金森 克浩(国立特別支援教育総合研究所)
副会長:
中島 康明 (大阪人間科学大学)
太田 容次(京都ノートルダム女子大学)

 特別支援教育におけるICT活用、とりわけAssistive Technology(AT)について研究を行う。障害のある児童生徒に対する「合理的配慮(国連:障害者の権利に関する条約に準拠)」におけるICT活用について、開発・実践・研究を行う。会員は全国にまたがるため、Facebook上の研究会において常時情報交換を行うとともに、教育情報学会年会や年度末の研究会大会(実践交流会)、マジカル・トイ・ボックス(東京都の特別支援学校教員を中心としたAT研究会)イベント(年2回オリンピックセンターで開催)、各都道府県で実施されるICT活用研究会(九州地区の九州e-AT研究会やDon TACイベント、東海地区の東海カンファレンス等)においてその成果の報告・交流を行う。

プログラミング教育研究会
 会長:
山本 利一(埼玉大学)
副会長:
本郷 健(大妻女子大学)
本村 猛典(日本工業大学)

 プログラミング教育研究会では,各種発達段階におけるプログラミング教育の実践事例を収集すると共に,それらを幅広く発信する研究会として,活動していきたいと思っています。より多くの先生方にご参加頂き,先生方が行っている実践,これらかやりたいと考える実践案などを,ご提案いただきますよう,よろしくお願います。
これまで,日本教育情報学会やその他学会の提案を基に,①プログラミング教育の必要性,②学校教育における位置づけ,③プログラミングの教育的意義および効果を先行研究から下記のように整理した。
①新たなものを生み出し,難しいものに挑戦しようとする探究力が身につく。
②アルゴリズム的思考,論理的思考力が身につく。
③物事や自己の知識に関する理解力が身につく。
④自分の考えや感情が発信できる表現力や説得力等のコミュニケーション力が身につく。
⑤知恵を共有したり他者の理解や協力して物事を進めたりする力が身につく。
⑥プログラミングを通して,情報(技術)的なものの見方や考え方が身につく。
⑦プログラミングを学ぶことを通して、プログラミングが設計された基礎にある事象(現実)の捉え方(見方・考え方)を身につけることができる。
教育のグローバル化や,扱う情報が飛躍的に増加している予測困難な時代を児童・生徒が生き抜くためには,これらプログラミング教育を通して身につくような資質が求められることは周知のことです。情報が諸資源と同等の価値を有し,それらを中心として機能する社会においては,情報を適切に処理できる人材の育成が不可欠となっています。プログラミング教育研究会は,初等中等教育のプログラミング教育の推進と,高等教育や国際比較研究の観点を含めて,それらの効果(実践事例)と今後の課題(人的・物的環境など)を発信していきたいと思います。

IR研究会
 会長:
森 雅生(東京工業大学)
副会長:
石井 雅章(神田外国語大学)

インスティテューショナル・リサーチ(IR)は,大学の経営および意思決定支援,計画策定のツールとして,教育・研究活動のみならず,人事や組織内資源配分,計画立案に欠かすことのできない機能として認知されつつある。国内での経緯として,教育に関するIRが十数年前に米国から紹介されたが,日本では,当時から注目されていたデータサイエンスの隆盛と相まって,先進的なデータ分析に基づく大学経営の支援の実現に期待が寄せられた。本研究会では,IRの基礎から先進的な取り組みまでの事例研究を通して,これからのIRの在り方や人材育成について議論を行う。